準備中!2011-02-12

【新ブログ・イメージソング】



【住人一覧】
01:相沢栄吉(31)
02:相沢静香(27)
03:相沢丈(5)
04:安藤夏生(24)
05:石野彩子(22)
06:泉田みゆき(21)
07:上杉健太(28)
08:太田秀樹(25)
09:加藤響子(27)
10:加藤順(25)
11:金子亜紀(4)
12:金子純子(28)
13:金子哲也(33)
14:菊地周三(29)
15:菊地美穂(28)
16:菊地美也(3)
17:岸竜二(22)
18:黒柳清美(26)
19:小暮定男(42)
20:小暮貞子(43)
21:小松守(21)
22:小松裕子(18)
23:近藤太一(19)
24:今野幸雄(35)
25:今野弥生(34)
26:今野理沙(10)
27:斎藤勇太(11)
28:斎藤好恵(31)
29:早乙女瞬(20)
30:小堺悦子(46)
31:小堺杜夫(52)
32:小堺麗子(18)
33:佐野吾郎(24)
34:佐藤次郎(26)
35:左門満男(23)
36:島田里佳子(20)
37:下田真紀(23)
38:新藤恭介(29)
39:菅井静江(75)
40:菅井重千代(80)
41:菅井有香(7)
42:杉薫(22)
43:関信也(25)
44:曽我節子(38)
45:曽我隆志(18)
46:曽我千尋(9)
47:曽我正樹(41)
48:竹之内明子(26)
49:竹之内勲(41)
50:竹之内太(18)
51:田中利光(20)
52:田中麻耶(38)
53:田中武蔵(9)
54:田中隆三(45)
55:田村恵(20)
56:辻和也(20)
57:堤麻衣(16)
58:戸塚大吉(18)
59:戸塚辰夫(50)
60:戸塚信代(47)
61:戸塚由美(23)
62:橋本瞳(34)
63:花田桜子(17)
64:花田玉木(48)
65:花田豊(46)
66:馬場一郎(16)
67:馬場菊江(44)
68:馬場二郎(4)
69:馬場福助(42)
70:速水賢也(30)
71:広瀬哲男(36)
72:福田エミリ(17)
73:福田ケイト(37)
74:福田剛(40)
75:保坂充(27)
76:ボブ(27)
77:本間明日香(8)
78:本間広之(32)
79:増田梓(17)
80:増田康隆(50)
81:増田陽子(45)
82:松岡力也(33)
83:三村千夏(22)
84:森秀明(21)
85:諸星温子(49)
86:諸星邦子(17)
87:諸星俊介(24)
88:諸星達也(20)
89:諸星俊彦(45)
90:諸星桃子(6)
91:山田和夫(47)
92:山田佐和子(45)
93:山田太郎(11)
94:吉田栄(16)
95:吉田千恵(23)
96:米倉誠(31)
97:米倉美紅(30)
98:米倉萌(5)
99:和田サラ(24)
100:和田周作(60)


今日も読んでいただきありがとうございます!
日本ブログ村に参加中です。
ポチッ!と、クリックお願いしま~す。
  ↓
にほんブログ村 小説ブログ ショートショートへ
にほんブログ村 小説ブログへ
にほんブログ村

ヴァッキーノの次回作準備中!!2009-11-16

マカロニウエスタン!
今度の舞台は

ウエスタン!

しかもマカロニウエスタン!!

ただいまチャクチャクと準備中!!!

よろしくお願いします!

準備中のブログはこちら
  ↓
http://plaza.rakuten.co.jp/vakkino/

4 マドンナ2009-05-14

ロドリゲスが、片手に黒いビニル袋をぶら下げて、廊下を走っている。
曲がり角になるたびにその手前で、一瞬立ち止まる。
角から誰かが突然飛び出して来て、激突しないかと不安になるからだ。
そうやって、慎重に、それでいて急ぎ足で、ロドリゲスは廊下を走る。

地球防衛軍日本支部東北事務所の資料室が見えてきた。
ロドリゲスは入口のドアの前で嬉しさを押し殺し、呼吸を整える。
「ふう・・・・・・よし!」

ドアを開けると、目の前に背の高い本棚がずらりと並んでいる。
資料室の書籍は、どれもがマニアックな軍事関係のものや、宇宙生物、科学に関するものばかりだ。

受付に向かってロドリゲスが微笑みかける。
「ミヨちゃん! 元気?」
受付にいるのは、地球防衛軍日本支部東北事務所のマドンナ、渡辺ミヨちゃんだ。
ミヨちゃんは、髪を三つ編みにして、眼鏡をかけている。
背は小さくて、子供っぽい顔立ちだが、バツイチだという噂もあり、年齢や、素性は謎に包まれている。
性格は、とにかく明るい。
どんなに辛いことがあっても、苦しいところを見せたことはない。
そんなミヨちゃんのことを地球防衛軍のみんなは気にいっていて、
資料室は、ミヨちゃんのファンの溜まり場になっている。

ロドリゲスに気づいて、微笑み返す。
「元気よ、ロドリゲス。今日は調べ物?」
「うん、まあね。ミヨちゃんのご機嫌を調べに来たんだよ、なんてね」
「へんなの」
ミヨちゃんが、目を大きく見開いてケタケタと笑う。

ミヨちゃんの笑顔はみんなの癒しだ。
「今日はね、お土産持ってきたんだよ。福島出張所に彗星探査レーダーの不具合を点検しに行ったんだけど、その時、所長さんからもらったの」
「それ?」
ミヨちゃんが、ロドリゲスの手に持っているビニル袋を指差す。
「なんだと思う?」
「さあ、全然わからないわよ。じらさないで早く見せて!」

ミヨちゃんの、こういうおねだりポーズが堪らない。
ロドリゲスは、なぜか照れながら、ビニル袋の中身を取り出す。
中から、赤黒いかたまりが出てくる。
「これ」
「・・・・・・肉?」
ミヨちゃんが首をかしげて、ビニル袋に顔を近づける。

「そう! しかもね、牛や豚の肉じゃないよ」
「えー、なんかこわーい。・・・・・・もしかして人間?」
「そんなわけないでしょ」
天然なトコもミヨちゃんの魅力のひとつだ。

「馬だよ、馬」
「馬?!」
「馬肉なんだ。これで、今夜は鍋にしようかと思って」
「ロドリゲス、馬の肉をどうやって鍋にするか知ってるの?」
ロドリゲスが防護スーツの胸ポケットから紙切れを出す。
「所長さんがね、書いてくれたんだよ。桜鍋っていうらしいんだけど。水を使わないんだよ」

1 3分の1の馬肉を鍋に敷く。
2 その上に切った豆腐を並べる。
3 その上に3分の1の馬肉を敷く。
4 また豆腐を並べる。
5 残りの馬肉を敷く。
6 みそ(おたま1):みりん(おたま1)を混ぜたものを入れる。 
7 最後に切ったねぎを並べて、ふたをする。
8 湯気が出てきたら、しばらく待って出来上がり。

馬走る でも桜鍋は 慌てるな

by福島出張所長 種田よしお

「へえ、ミルフィーユみたいな鍋ね。面白そう!」
「でしょ。だからね、今夜あたり、ボクの官舎で桜鍋パーティやろうと思ってね!」
「いいわよ! 行く行く!」
「本当?」
「うん」
ロドリゲスが、飛びあがった。
「やったー!」

「じゃあ、私、資料室によく来るおなじみさんのみんなにも声掛けてみるから」
え?
おなじみのみんな?
って、あいつらのこと?
ボクとミヨちゃんと二人きりじゃないの? と、ロドリゲスは思った。
でも、そんなことは言えなかった。
「ああ、そうだね・・・・・・アハハハハハ・・・・・・」
「じゃあ、時間とかあとで教えてね」
「う、うん。アハハハハハ」
まずは、グループ交際からだ。それが基本じゃないか。と、ロドリゲスは自分に言い聞かせて、資料室を出た。

今度は曲がり角も気にせず、一気に廊下を駆け抜けた。

「うわあ!」
ドンガラガッシャーン!

廊下で悲鳴と、何かが激突した音が響いた。