馬場 一郎(16歳)2011-02-14


【朝】

僕が、死ぬほど恐ろしい夢から目覚めると、
目の前を一匹のゴキブリがガサゴソと這いずりまわっているのを目撃した。

だけどそれは、僕にとっては、日常茶飯事だし、
とくに驚くほどのことじゃなかった。

「ああ、なんてヒドイ夢だったんだ」
僕は、そう言いながら、額の汗を拭った。
「今日も、朝からこんなに暑いなんて・・・・・・」

ぐぐぐ~。

僕の腹の虫が鳴った。
「腹が減っているせいで、きっとあんな夢を見ちゃったんだ。・・・・・・父ちゃんさえちゃんと働いてくれたらなあ。・・・・・・おっと、そんなこと愚痴ってもしかたないや!」

僕は、せんべい布団から起き上がると、少しだけ朝の屈伸運動をして、身支度を整えた。
「さて、二郎を起こして、学校へ行かなくちゃ!」

僕は、布団からはみ出して寝てる弟の二郎を優しく揺すってみた。 「二郎~。そろそろ、起きなよ」
「ふわぁ~。兄ちゃん、おはよう」

ぐぐぐ~。
「何はともあれ、朝ごはんを食べなきゃ。昨日のお昼から何も食べてないんだから」

冷蔵庫を開けてみたら、中には食パンが1枚だけ。
「・・・・・・このパンは、二郎にとっておこう。僕は水道水で腹を満たせばいいさ! 日本の名水100選だと思って飲めば、元気も出てくるぞ!」

ごくごくごく・・・・・・。
「ぷは~! お腹いっぱいだあ!」

ぐぐぐ~。

「いってきま~っす!」


【昼】

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コメント

_ tatsu ― 2011-02-15 00時37分14秒

いよいよ始まりましたね。
100人の中のだれの物語なのかは
日替わりのお楽しみなんですね。

全員日本人のようですが何処の誰かなんて解らないし
作者がバッキーノさんだから
日本人の名前だけど外人だったりロボットだったり宇宙人だったり
時代だって過去や未来に行ったり来たり
しちゃったりしなかったりするんでしょうね。
何だかワクワクしてきます、とても楽しみにしてます。

_ haru ― 2011-02-15 09時11分07秒

なんか変・・・どこをクリックしても変化なし・・・??!!。
でもこんな所に画像が一つ(きっと50で分けてるんだ・・・そうだ、そうだ。と思いきや66番ダー)
うぅ~ん。人物の顔にマウスを持って行くと、ゆび指すマウスポイントに変わった。
クリック。。。あっ!キター!。。。(ここまでに、100人の名前をクリックしていたのダー。)

(´;ω;`)ウウ・・・入口から中に入るまでにこんなことしてるの私だけ??
tatsuさんは、すでにすんなり来ていたみたいですね。 。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。

_ tatsuさんへ ― 2011-02-15 12時12分54秒

そうなんですよね。
小さな商店街みたいなイメージなんですよ。
で、そこで生活する100人の同じ1日。
どうでもいい日常を100話!
100人の1日分のブログを作るような感覚っす(笑)

_ haruさんへ ― 2011-02-15 13時15分59秒

いやあ、すんませんすんません。
なんだか取り合えず顔の画像をリンクさせて安心してました。
リンクとかそういうパソコン的なことが
どうも苦手なんですよ~。
しかし、幸せな時代ですね。
ボクが書いた、どうでもいいようなものを、こうして読んでもらえるわけですから。
よーし、これからはもっともっとテキトーなのを書くぞ~!(笑)

_ よっぱ ― 2011-02-15 18時02分20秒

ヴァッキーノさんの次か次から溢れてくるものにはいつも驚かされます。
100人のスクランブルがどう進んでいくのか?楽しみにしています。
僕なんて、100人分の名前考えるのも無理だ…

_ よっぱさんへ ― 2011-02-15 19時17分30秒

よっぱさん、いつもツイッターでは、お世話になってます(一方的に読者として)
しかし、あれ、本当に外国に行ってきたんですか?
すごいっすねえ。
ふらんすに行きたしと思えども・・・・・・
そんなわけで、新ブログがスタートしちゃいましたあ!
ちょくちょくよろしくお願いします!!!!

_ りんさん ― 2011-02-15 23時54分04秒

うわ~!うっかりしている間に、ふたつもアップされてた。
なるほど。こういう風に進んでいくんですね。楽しみ♪

ところで、この子泣かせてくれますね。
水道水で腹を満たすなんて。
ダメダメ!16歳がそんなことしちゃだめよ。
パンがなければお菓子を食べなさい(笑)

_ ふたたびおりんさんへ ― 2011-02-16 12時24分57秒

わかりにくいんですけど、こういう感じなんですよ。
しかも、他の人の動きによって、書いた内容が最初読んだものと変わるという。
紙媒体では不可能なブログならではの小説ってなわけです。

まあ、実験ですんで、ながーい目で、ながーい目で、どうかひとつ!

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