【朝】


朝だ朝だ。
浅田美代子。

今日もダジャレを言いまくり之助ただいま参上！ってな具合で
起きたばっかだっつうのにネタを披露で、疲労回復なんつって。

僕ちゃんのおヒゲの具合はどうかなあ？
あらら、ヒゲェ顔だぜっていったりなんかして。

このヒゲとね、メガネとのバランス。
ちゃーんとしたわけがあんの。
わけあり見え見えシースルーなんつって。

僕の顔、見ただけで爆笑でしょ？
それが、狙いなんだよね。
この色男～ちょんちょん。

太郎にも朝イッパツ目の記念すべきダジャレ言ったろう！
なーんつって。
「あーら、太郎ちゃん。天才ボーズ。遅くまでお早うさん！　今日も元気だ青汁ウマイっつってんだからしてからに」

「・・・・・・やっぱりネットゲーム市場は、勢いいいよなあ。この機を逃さないようにしないと・・・・・・あ、お父様。おはよう」
「な、なんなんだ、そのそっけも味けもない、毛のないハゲ頭みたいなあいさつは。しかも一人でブツブツブツブツにきびっ面」

「ごめんなさい、お父様」
まったく、どうして太郎にはダジャレのうちわ、いやセンスがナイチンゲールなんだ？
ダジャレに対して謝られたら、身もフタもなしないじゃんか。

「太郎、お前は天才だから、いずれ世間をアッといわせるような人物になって、有名無名チャーハンうめぇってな具合になるんだからな。このこの～」
「うん、ありがとう」

「あーた。おはようございます」
「佐和子、なんなんだ、お前のそのエロい目つきは、朝っぱらからそういう目で人を見るんじゃないよ。年甲斐もなく害ばっかりなんだから」
「あら、あーたには、私のことがエロく見えるの？　うれしい」
なな、なんで、喜んでんだ？　まったく。

「あーた、最近病院の景気はどうなの？」
「すごくいいんだよ。食事後のデザート」
「食後のデザート？」
「景気だけにケーキ。なんつったりなんかして」
「・・・・・・またダジャレ」
またダジャレって、お前の股もダジャレだろっつーの。

さーて、病院に行く前にダジャレのネタ探しのために、ビデオ屋行ってくるかなあ。
映画のタイトルでダジャレってのも、ウケそうだしスケソウダラ。

今日はたしか、出産予定日の小暮さんがいたな。
ようし、僕のダジャレで腹をよじれさせて、陣痛を早めてやろう！
なーんつって、ちょんちょん！


【昼】


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