【朝】

ああ、便秘って辛いわ。
肛門に力を入れれば、痔になりそうだし。
だからって、ただ便器に座ってたって、出てこない。
センイが足りないのね。

うーん。
・・・・・・ガッチガチね。
ぜんぜん出てこない。

それにしても、気になるわ。
今朝の秀明の寝言。
あれ、異常よ。
まるで・・・・・・なんて言うか。

虐待されたがっているって言うの？
そう、アレよ。
・・・・・・マゾ！

秀明、もしかしたらマゾかも。
考えてみたら、思い当たるフシもあるわ。

この前、居酒屋に飲みに行った時、お店の爪楊枝で自分の手をチクチクやってたし。

どうにかして、秀明にマゾだって自白させないと。
マゾって、どんななのかしら？
イメージだと、女王様と奴隷って感じよね。

エナメルのボディコンスーツ着て、鞭で奴隷をビシバシ！ってやるみたいな。
ってことは、秀明、鞭で打たれたいってこと？

｢おはよう。どうしたんだ？　そんなにビックリした顔して・・・・・・｣
｢ううん。なんでもないの。さあ、朝ごはんにしましょ｣
そうだ、秀明が本当にマゾか、試してみよう。
強い口調で、命令してみたらどうかしら？

｢・・・・・・また野菜かあ｣
｢なによ！　うるさいわね！　黙って食べなさいよ！｣
・・・・・・どう出る？

｢うわ、な、なんだよ。怒ってるのか？　わかったよ、食べるよ｣
あ、今、上目使いになった！
これは、きっとマゾの兆候ね。

そうだ、野菜ジュースを床にこぼしてみよう。
それで、秀明に床を拭かせるの。
・・・・・・どう出る？

｢あ！　野菜ジュース、こぼしちゃった！｣
｢うわ！｣

｢秀明、床拭いて！｣
｢えー、お前がこぼしたんじゃ・・・・・・｣
｢いいから、拭きなさいよ！　ほら！｣
｢・・・・・・わかったよ。なんだよ、機嫌わるいなあ｣

お？
拭いてる拭いてる。
よし、じゃあ、次は・・・・・・。
｢秀明、私の足にもかかっちゃってるわよ。拭いて！｣
｢あ、ああ・・・・・・｣

親指の間まで丁寧に拭いてるわ。
これは、もう間違いないわね。
秀明、あなたマゾだったんだわ。

どうしよう。
私、マゾについての世界観、ぜんぜん知らないもの。

恋人同士だもの、パートナーには偏見を持たないで、理解してあげなきゃね。


【昼】


本日も、読んでいただきありがとうございます。
ヴァッキーノは、にほんブログ村の村民です。
１日１回、ポチッとクリックしていただけたら、大喜びです。
　　　　　↓

にほんブログ村