スーパーヒロイン クイーンガール 第69話2010-06-19


ワルーダⅢ世の姉、ゴッド・トリカブトには、3人の子供がいた。
母子家庭の彼女は、生活保護を受けながら、朝は新聞配達、夜は近所にある場末のスナックでホステスとして働いていた。

彼女の3人の子供のうち、一番上のお兄ちゃんの和夫は、足が不自由だった。
歩く時、くるぶしのあたりをくるくると回すようにして、歩いた。
それが、いじめの原因だったのだろう。
中学2年の春から、和夫は登校拒否児童となって、家でゲームばかりするようになってしまった。

このままでは、高校受験はおろか、進学もおぼつかなくなってしまう。
そんな時、家庭訪問にやってきた和夫の担任の田中と恋に落ちてしまう。
自分より一回り以上年下の教師と、生徒の母という禁断の恋。

それを知った、ワルーダⅢ世は、姉であるゴッド・トリカブトへ、そんな恋愛はやめるようにと何度も説得した。
しかし、彼女は聞く耳を持たなかったのだ。
そこで、ワルーダⅢ世は、田中先生を拉致し、姉と別れるように脅しをかけた。
その情報を、ママさんバレーの幹事である大友さんから聞いたクイーンガールは、田中先生救出へ向かった。

危機一髪のところで、田中先生を救い出した時、先生は勇敢なクイーンガールのことを愛してしまった。
クイーンガールもまた、爽やかな田中先生を好きになってしまう。

「姉さん、クイーンガールは、姉さんの敵うような相手じゃない。今、戦いを挑んだりしたら、殺されてしまう! そうなったら、3人の息子たちはどうなるっていうんだ?」
ワルーダⅢ世は、ゴッド・トリカブトの腕を掴んだ。

「ワルーダ、私、やっぱり許せないの。・・・・・・ううん、クイーンガールはがじゃない。自分自身が許せないのよ。だから、だからわかってちょうだい!」
「だけど、姉さん! クイーンガールは・・・・・・」
そこまで言って、ワルーダⅢ世は口をつぐんだ。
これ以上言っても、無駄だとわかったからだ。

「ごめんね。あんたには、わがままばっかり言っちゃって」
ゴッド・トリカブトは、弟の手を優しく放すと、クイーンガールを倒すため、秘密基地を飛び出して行った。

「姉さん!」

つかの間の平和を喜んでいたクイーンガールにまたもや襲いかかる不穏な影!
どうなる、クイーンガール!


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コメント

_ 矢菱虎犇 ― 2010-06-19 09時26分21秒

正義のヒーローって、結局とても狭い生活圏のほんの延長で成立する、内面的な活動言い換えればマスターベーションである。
という自論があったんですけど、
な~んだ、悪の組織も一緒ですね~
世界征服とかなんとか言っても所詮ヒーローのネガに過ぎない存在ですもんね。
しかし、これ、なんだかヒーローものというよりも韓国ドラマ的なテイストですね~

僕は読み始めたとき、こりゃあ訂正箇所を指摘せねば・・・と思いましたが、たくさんトラップがあることに気がつきましたよ~

_ tatsu ― 2010-06-19 10時05分40秒

クイーンガール危機一発、しかし

まだまだ続きそうな予感が・・。

_ ヴァッキーノ ― 2010-06-19 10時12分33秒

矢菱さん
勢いだけで、そのままなんの考えもなしに書き出して
そして、そのまま記事アップ!
そりゃもう誤字脱字だらけですわ~。
あーはっはっはっはっはー!
(と、笑って誤魔化す)

_ ヴァッキーノ ― 2010-06-19 10時14分33秒

tatsuさん
とりあえず(笑)
続きを強引に書いてみました。
しかも、突然の69話!
いったい1話から68話までの間になにがあったんだ
ってことですよねえ。
あーはっはっはははー!
(と、またまた笑って誤魔化す)

_ りんさん ― 2010-06-20 00時34分07秒

ゴッド・トリカブトなんて、すごく怖い名前なのに、子供は和夫?
周りの人もやけに庶民的ですね。
おもしろ~い。

_ ヴァッキーノ ― 2010-06-20 08時32分56秒

おりんさん
ボクは、前から思ってることがあるんですけど
それは、橋田壽賀子が脚本のヒーロー、ヒロインもの
なんです。
ほぼアットホームな、家庭のイザコザ中心のドラマ。
やってくれないかなあ(笑)

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